始めよう。瞑想

始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

概要

瞑想をするといいことがたくさんある。
でも、「宗教っぽい」とか、「怪しい」といったイメージを持たれがち。
しかし本書では、「瞑想は科学であるという視点」からそのやり方や効果を紹介。
一日15分で心と体を整えよう。

感想

瞑想は続けてみようと思うが・・・

正直ハズレを掴んだかなぁという感じ。
ただ、これは「瞑想」そのものについて否定的な感情を持ったということではない。
第一章に書いてある「瞑想のやり方」を読んで、実際にやってみて、
頭の中で考えてることを一旦置いておいて、「からっぽ」にすることには自分でもメリットを感じた。*1

著者でなく編集の問題で内容が活きてきていない印象をうけた

瞑想を「科学的に」と書いてある割には科学的根拠に欠けるような部分もあった。
また、本では第三章から

「脳」と「パソコン」は似ている

と、脳をパソコンにたとえて「バージョンアップ」などというワードがたくさん出てくるのだが、
そもそも第二章の段階で脳のプログラムが云々という例え話が何回も出てくるので、最初に面くらう。
特にパソコン等々にそんなに詳しく無いひとが読む上ではかえってわかりにくい例えになっているように思う。*2
この本全体を通して、「例えば・・・」と、「脳」や「本当の自分」や「脳の機能」などの関係を何かに例えて書かれている部分がたくさんでてくるが、その殆どが逆効果(かえって理解の妨げ)だと思った。*3
著者は他にも瞑想に関する本を出しているようなので、他社から出版された本と読み比べをしてみたい。
「お前がわからないのが悪い!」と言われてしまえばそれまでだけど。一応のいち意見として。

本書の使い方

メインは第一章で書かれている「瞑想のやり方」。
ここを目的として購入するのがベスト。
それ以降、どんな効果があるのかとか、もう少し踏み込んだ瞑想のやり方なども書かれているが、
「効果は自分で確かめる」くらいのつもりで。

*1:特に自分はくよくよとかいらいらとかしがちなので。

*2:仮にも修士情報科学)の自分が読みにくさを感じたので、おそらくは・・・

*3:むしろこの本を読んで散らかった思考を瞑想によってなんとかしなきゃいけないんじゃないかと