多読術
最近ふと手にとった日経ビジネスAssocieに影響されて、
読書術に関する本(新書)を何冊か買ってきて読んでみてる。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 9/7号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 日経BPマーケティング
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: 雑誌
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で、その一冊目がこの多読術。
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: 新書
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軽い気持ちで読むと返り討ちにあうかも
この本を読んで最初に思ったのは、
「多読術」というタイトルから本を多く読むための具体的な方法が書いてあるだけかと思うかもしれないが、実際それだけではなく、本を読む姿勢のようなことが書いてある。
だから、
「やべ、就活とかはじまんだけどwwwとりあえず新書とか読んじゃう感じで?ww
うは、多読術とか最初によんだらめちゃ本読めんじゃねwwwオレ天才すぐるwww」*1
な人は読んじゃダメ、ゼッタイ。
あと、読む前の予備知識としては
編集者が著者の話を聞いていろいろ質問をしたり、というスタイルの本。
だと言うこと。
完全に対談というわけじゃないし、気にしない人は気にしないだろうけど、
第一章のはじめが、
いま、本格的な読書方法論が待望されています。
(中略)
そのあたりの話を「多読術」を軸に伺いたい。
といって始まっていて、え、誰?となってしまった。出鼻をくじかれた感があった。
内容には一切影響しない(と思う)からいいか。
著者の読書遍歴・日頃の読書の方法
で本の3分の1を占めている。
もちろん楽しかったつまらなかったが書いてあるわけじゃなくて、
いかにして「多読」をするようになったか、とか。
「本をたくさん読む方法」が知りたくて手にとった人は
「そんなんいいから!」と言いそうな気がした・・・
でもこの部分もけっこう面白くて、この本のあとにもつながるからここはこらえて読むべき。
いよいよ本の読み方・選び方
大ざっぱに自分がメモした限りでは
- 目次を3分かけて読んで、内容を想像する
- 本にマーキングして何回も読む。本はノートだ!
- 自分の好きな本をたくさん読んでみて、たまに全然違うジャンルのも読んでみる
- 読書モードに入るスイッチを作る
といった「読み方」を勧めている。
そして、
- 読書にはリスクもある
- 本を見つけるには、並びを見るか、人の推薦
- 本は読むときの読者の状態・環境・気分などなどによって変わる
といったことも書いてある。
個人的には本には(技術書・教科書をのぞいて)書き込みたくないので、
これ以外を実践してみようかと思う。
結局のところ、
「こうすればたくさん読める!」という唯一無二の方法が書いてあるワケではなくて、
自分の好みや読書スタイルを構築するうえで参考になるアドバイス、
といったところだろうか。
印象的だったのは、読書は仰々しいものにしてしまうのではなくて、
もっと身近で気軽なものであるでしょうよ?ということだった。
本をツナマヨのおにぎりに例えている箇所があったりして。
筆者も過去に大量の本を持っている(ある程度忙しいであろう)人に
「いったいいつ読書をするんですか?」と聞いて、
「じゃあ君はいったいいつご飯を食べるんだ?」
と返されたといったエピソードがあるらしい。
これには読んだ自分もハっとさせられるものがあった。
あとがきでやられた。
あとがきでは、読書=編集といったキーワードを用いながら、
この本全体の要旨が語られていて、
これを読みながら「この本に限ってはあとがきから読んだほうがすっと頭にはいったのかなー」
なんて思っていたら、
この「あとがき」から読んだ読者は、いったん「目次」に戻って、中身を想像していただきたい。なぜそういう読み方をススメるかということを、本書は本文で述べているわけなのである。
なんて書いてあった。一番最後に。
ジョジョッ!貴様見ているなッ!!
electricalpeachのまとめ
まだ一周しかしてないので、完全に理解しきっていない気がする。
近々もう一周するつもりだけど、
最初に書いたように、「多読術」といえ単なる方法が*2書いてあるのではない。
そうではなくて、もう少し読書に対する姿勢そのものを書いている、少なくとも自分はその「姿勢」がこれから変わるであろうと思う。この本を読んで。
つまり、多く読みたいからある方法を実践する、のではなく
本との付き合い方が変わって、その結果読む量も増える
という事だと思いますよ。
と、最後まで書いておいて全然うまくまとまってないことに気づいた。そのうち書きなおそう。